Let's learn the planet!

金星・5

金星の表面は、信じられないほどの熱さです。昼でも夜でも480℃もあります。これは、肉を焼くオーブンの中よりも高い温度です。
金星がこれほど熱いのは、地球よりも太陽に近いことだけが理由ではありません。金星の濃い二酸化炭素の大気こそが、この熱さの大きな原因です。太陽の光は大気を通って、岩石でできた表面を暖めます。岩石は熱を大気の中に発散しますが、二酸化炭素の大気はその熱を閉じ込めてしまい、宇宙へは逃がしません。
この働きは、温室効果と呼ばれています。ガラスで作られた温室と、同じ働きをしているからです。ガラスは太陽の熱を通しますが、暖まった空気を外には逃がしません。太陽が照りつける日の自動車の中が、あれほど熱くなるのも、同じ働きです。金星は太陽のすぐ側をまわり、やけつくような水星よりも、さらに熱い惑星なのです。太陽系で1番熱い惑星なのは、温室効果のためなのです。


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金星・6

1980年、金星のまわりをまわる宇宙船パイオニア・ビーナスは、金星に電波を反射させて、山の高さや谷の深さを50m〜60mの精度で測定しました。このレーダーによる調査をもとに、カラーの地形図が作られました。
地表の70%は広々とした砂漠の平原です。およそ20%は低地、そしてたった10%ほどが、起伏のある高知をもたらしています。2つの大きな高地が、たいらな平原の上に大陸のように広がっています。
1990年の8月10日、NASAのうちあげたマゼラン宇宙船が、金星をまわる軌道にのりました。金星を1周3時間9分でまわりながら、25kmのはばで地表の写真をとります。マゼランは1日にほぼ8回も金星のまわりをまわり、これまでのすべての宇宙船がとったよりも多くの写真を、送ってきています。
マゼランからの金星の写真はもっと難しい方法で送られてきます。マゼランは、雲を通して金星の表面の様子を探るレーダーを使いました。撮影後、マゼランはアンテナを地球に向けて、集めたデータを電波信号にかえて送ります。この電波信号を地球のアンテナで受けとめて、コンピューターに送り、そこで映像にかえるのです。この写真は、サッカー場ぐらいの大きさのものが見わけられるほどで、これまでに移されたどのレーダー写真より10倍も詳しい写真です。