火星・11
火星には生きものがいるのでしょうか。バイキングの探査機は、この疑問を徹底的に調べました。1号、2号どちらの探査機にも、小さな実験室があります。機会の腕で土をかきとって、実験室の中に持ち込みます。そして、その土の中に生命がいた証拠があるかないかを、3種類の実験で調べます。どちらの探査機も、この実験を何度も繰り返しましたが、生命のいた証拠は見つかりませんでした。
科学者たちは実験の結果は、火星には生命がないことを示している、と考えています。しかし、この実験結果からは、はっきりしたことはわからない、と考えている科学者もいます。火星の生命体は、地球のものとは全く違う形のものなので、探査機がおこなった実験では、発見できなかった、ということも考えられます。また、間違った場所を探していたのかもしれません。探査機が調べた場所は、火星のほんの1部にしかすぎません。火星の他の場所は、全く違ったようすをしているのかもしれないのです。探検されていない場所に、なんらかの生命体が生きているかもしれません。しかし、今の時点では、誰にもそれはわからないことなのです。